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三協会 SMCプレコンクリート株式会社 HOME

ごあいさつ

三協会会長 野口陽一


▲ 三協会会長 日幸化学工業株式会社 代表取締役 野口陽一
 皆様には平素より三協会活動にご支援、ご協力を頂いていますこと重ねて御礼申し上げます。
 建設業界におきましては、超大手ゼネコンが、ここ数年バブル期を超えた利益を出しており、来年行われるオリンピック・パラリンピックの競技場の工事やホテルなどの宿泊施設や商業施設なども建設されつつあり今後もインフラ整備なども含め順調に推移していくと期待しております。しかしながら、建設業の技能労働者はピーク時にいた455万人から328万人まで減少し、今後も、若い職人さんが不足すると想定されており、今、その確保と育成が喫緊の課題となっております。
 国交省による最近の建設業の働き方加速化プログラムの中でその取り組みは「長時間労働の是正」、「給与・社会保険」、「生産性向上」の3分野で進めていくとしております。長時間労働の是正とは週休2日制に向けた環境整備であり、「給与・社会保険」では建設技能者の能力評価制度、建設キャリアアップの活用で、技能に見合った評価や処遇の実現を図る。社会保険では、全ての発注者に「工事施工については下請けの建設企業を含め社会保険加入業に限定する」ように要請する。
生産性向上ではICTを活用した工場での情報処理やロボット化等があり建設現場では書類作成等を効率化する。重層下請け構造改善のため、下請け次数制限削減方策を検討する。という内容でした。
 また、外国人就労問題につきましても記載されておりますので詳しい内容については、国交省のホームページを見て頂ければと思います。ここで大事なことは、建設業においても、5年後には罰則付きの時間外労働規制が適用される、と言うこと、とキャリアアップカードも5年で全ての技能者の登録を目標にしている。としているところでございます。
 私たちの置かれている環境は著しく変化をしております。
どのようにして、技能労働者不足にならないようにするか、大きな課題ではございますが、私たち、専門工事業者は対応していくための準備を進めていくことが大事だと思っております。
 三協会の皆様には、今後も三協会活動にご支援、ご協力をお願いいたします。

 

SMCプレコンクリート株式会社 代表取締役社長 多田耕二


▲ SMCプレコンクリート株式会社 代表取締役社長 多田耕二
ー2023年度安全衛生大会挨拶ー

 本日は、SMCプレコンクリート株式会社、三協会合同開催による安全衛生大会にご出席頂き、まことにありがとうございます。
 また、業務ご多用にも関わらず、三井住友建設安全環境生産管理本部より、飯野顧問様に、ご列席頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。
長期に及んだ新型コロナウイルス禍において、感染予防対策上、制限を伴った行事の開催がおこなわれていましたが、今回は、新型コロナウイルス5類移行に伴いコロナ禍以前と同様の形で開催できました。大変うれしく思っております。
 現在、感染抑制と経済活動の両立が進み、経済の持ち直しもみられているところです。社会面においては、コロナ禍を通して変化してきた働き方改革も浸透してきました。このような環境変化に柔軟に対応しつつ、これからの安全管理においても、より実効性あるものにしたいと考えます。
 さて、7月1日から全国安全週間が始まります。全国安全週間は、昭和3年に初めて実施されて以来、「人命尊重」という基本理念の下、一度も中断されることなく今年で96回目を迎えます。この間、労使が協調して労働災害防止対策が展開されてきました。この努力により労働災害は長期的には減少してきましたが、昨年度は死亡災害こそ前年を下回る見込みとなっていますが、休業4日以上の死傷災害は前年を上回る見込みであり、特に転倒や腰痛といった、労働者の作業行動に起因する労働災害が顕著に増加し、労働災害の増加が懸念される状況となっています。2023年度の全国安全週間のスローガンは、
「高める意識と安全行動 築こうみんなのゼロ災職場」です。
このスローガンの下、労働災害ゼロを目指し、より実効性のある活動を推進してまいります。
 次に、当社の安全成績についてですが、昨年度は18件の災害が発生しました。休業4日以上は2件と一昨年と比べて一件減少しましたが、災害件数は残念ながら増加となっています。工事部門では2年続けて災害0を達成しました。今年度もぜひゼロ災害を継続してください。
 製造部門においては、災害件数が増加傾向にあります。多様な国籍の外国人労働者が多く就労していることもあり、安全管理上の難しさはありますが、過去に発生した災害原因について改めて深く追求し、全員で安全管理の強化を図って下さい。災害原因の多くは、本人の不注意と、作業方法・手順の誤りです。また、休業4日以上の2件とも外国人労働者によるものであり、一昨年度の3件も含めて休業4日以上は、全て外国人労働者の被災でした。これらの事から外国人労働者に向けた安全活動については、改めて見直しを行い、実効性ある安全活動に進化させていく必要性を強く感じています。
 ここで、全国安全週間のスローガンである「高める安全意識と安全行動」について考えてみたいと思います。まず、安全行動を促すためには。「不安全行動の実態」を私達自身がよく知らなくてはなりません。不安全行動を人間の行動に着目して分類すると「作業に伴う危険に対する知識不足」「安全に作業を遂行する技能が未熟」「安全に対する意欲の欠如」、そして「人間の特性としてのエラー」による不安全行動に分類できます。すなわち、「知らない」「出来ない」「やらない」「ヒューマンエラー」の4種類です。これらは不安全行動の直接要因とされていますが、その背景にはさらに多くの要因があるとされています。背景としては、以下が挙げられます。

 ①知識、規則、熟練等の人間の行動のもととなっているもの
 ②場面行動、忘却、無意識行動等の「心理的要因」と疲労、睡眠不足、疾病、加齢等の「生理的要因」に大別される人的要因によるもの
 ③職場環境によるもの

このように人間の行動を左右する要因は非常に複雑であり、人間の特性として本質的な欠陥を持つということです。これらのことをよく理解した上で安全管理に活用していくことが重要だと思います。
 事故災害が発生した場合に、「作業者が十分注意すれば不安全行動を防止できた」というような考え方が出てくる時がありますが、原因として「不注意」をあげるのは間違いです。「不注意」は結果であり、その原因は人間特性としての注意力の限界だと言えます。人間の特性として注意力には限界があるという事をよく理解し、「真の原因の把握」とその改善に努めると共に、本質安全化をより推進しなくてはなりません。
 次に安全意識を高める為にはどのようにすればよいのでしょうか。安全教育だけでは安全意識を高めることはできません。まずは、職場の「やる気」を高めることが重要です。
 「やる気」は、「安全活動において重要な役割を果たしているという達成感や責任感」、「安全活動が評価されているという充実感」、そして、「安全活動を通した満足感や成長感」により高まります。まずは経営トップがやる気を見せなくてはなりません。そして、リーダーのやる気と率先垂範のもと、職場のプロ意識の高揚を図り、全員が安全行動目標を共有することにより安全意識が高まります。
 「高める意識と安全行動 築こうみんなのゼロ災職場」のスローガンの下、「災害ゼロ」より「危険ゼロ」を常に意識し、職場で働く全員の力を結集して無事故無災害を達成しましょう。

 最後になりますが、ここに参加された三協会会員各社様、そして社員の皆様のご活躍とご健勝、そしてご家族のご多幸を祈念申し上げ私の挨拶といたします。

以上

2023年6月16日 代表取締役社長 多田耕二

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